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シニアにとっての「みんなで歌う」

渋谷区の高齢者事業の一環として文化講座がいくつか開催されています。

そのひとつである“歌ってラララ”という音楽の講座を、郁先生が担当させていただいています。

月に一回で6ヶ月間のクラス。

半年ごとに受講お申し込みの抽選が行われます。

4月から9月と10月から翌3月のクラスなので、今ちょうど前期が終わって後期が始まる、切り替わりの時です。

今回10月始まりの後期から、ひとクラスの人数がそれまでの倍近くの定員になると聞いて、とっても楽しみにしています。


2017年の開講当時は、コンサート会場のようなとっても広い部屋しかなくて、定員がなんと50名くらいでした。

渋谷区は区役所とその関連の施設がまとめて改装や移転があったため、この講座も何度か会場の変更があり、はじめほど広い部屋ではなくなってからも、ずっと50名の定員でやって来ました。

それでもいつも、ありがたい噂が広まって、抽選の倍率が高い講座という存在でした。


ところが2020年度が丸ごと全部中止になり、2021年度には「声を出さない音楽講座を」というご依頼。

郁先生の専門のリトミックをフルに活かした体を動かす内容と、家で歌うおすすめの歌のご紹介とその歌い方や作品の内容を解説するという内容を合わせて、“フレッシュアップ音楽教室”という新しい音楽講座を開講していました。

「アイディアの宝庫ですね」と、ありがたい評価をいただき、なんとか乗り越え、2022年度から“歌ってラララ”講座が復活。

今でも“フレッシュアップ音楽教室”の名残で、カリキュラムの中に音楽で体を動かすという部分を入れています。


その2022年度の歌講座の復活からずっと三期に渡って、定員がなんと12名。

ある程度広さのある部屋ですが、クラスメートとの距離を2メール保たなくてはならないという規定が生まれたのです。

世界中どこでも、歌を歌う人々の世界では同じことが起こっていたはずです。

このシニアの歌講座のようなところや合唱をする人々には、辛い日々でした。

他の人と声を合わせることによって生まれる楽しみや感動を味わうためにやっているのに。


もちろん今でもまだまだ、特に高齢者の集まる場では慎重にしなければなりません。

でも、この秋の新しい期から、定員が少し増えるということによって以前のようにより楽しい講座になっていくことは間違いないと思っています。

初期にやっていたように、振り付けする歌があったり、ソルフェージュのゲームをする歌があったり、グループ活動のたくさんあるカリキュラムを立てていく予定です。

私自身もとっても楽しみにしています!


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